本屋さんには本当に感謝しています

2017年09月14日

 

つまりはこれからもどうかよろしくね。

 

 

 

 先日ツイッターで、本屋さんに関するツイートをよく見かけました。

 色々と思うことがありましたが、「本屋さん大好き人間」のわたしとしては、どんな本屋さんもずっとずっとあり続けてほしいと思っています。

 

 それは、わたしが作家になったからではありません。

 わたしにとって本屋さんは、小さい頃から「なくてはならない場」であったからです。

 そしてそれは、わたし個人だけでなく、多くの人にとってもそうだと思うのです。

 

 

・本屋さんに行くのが楽しみだった子ども時代

 

 子どもの頃のわたしは、ゲームが大好きな人間でした。

 ただ、それでも本屋さんに行くのは楽しみでしたね。

 なぜなら、ゲームと同じくらい「マンガ」が大好きだったからです。

 

 当時、わたしは「エニックス系のマンガ」が好きでした。

  ※ガンガン、ギャグ王など

 友だちのほとんどがジャンプ系のマンガが好きだったため、読みたいマンガの貸し借りはできず……。

 読みたかったらすべて買う必要があったんですね。

 それゆえ、本屋さんに行くのが楽しみで仕方ありませんでした。

 

「そろそろ忍ペンまん丸の新刊がでるぞ~」

「新しいドラクエ四コマも出てないかなあ?」

「勇者カタストロフの三、四巻がないから取り寄せて!」

 

 などなど、昔のことですが、本屋さんの思い出はたくさん浮かんできます。

 

 目的の本を探しに行くのも楽しかったですが、表紙、帯、POP、立ち読みなどから「面白そう!」と思い買うこともありました。

 そしてその「面白そう!」という予感が的中したときの感動といったら!

 また本屋に行く楽しみができたじゃないか! 困ったなあ! なんて嬉しい誤算もあるんですよね。

 

 あの頃の出会い、思い出は、今なお色あせていません。

 

 

・陰キャの高校時代 放課後の癒し

 

 今も昔も陰キャなわたしでしたが、高校時代はひどいものでした。

 クラス内には、まともに話せる人は一人もいなかったですね。

 部活に精を出すこともなく、友だちもいないわたしは、学校が終わればそそくさと帰るしかありませんでした。

 しかし、都会のように電車が絶え間なく走っているわけではないので、時間を潰さなくてはなりません。

 

 陰キャなわたしが、ボッチでも気軽に訪れることができ、穏やかに過ごせる場所……。

 それが、本屋さんでした。

 

 放課後、毎日のように本屋さんに立ち寄っていたと思います。

 友だちのいないわたしにとって、本屋さんで過ごす時間は、なにものにも代えがたい癒しの空間でした。

 あのとき本屋さんがなかったと思うと――ぞっとしてしまいます。

 

 

・そして今、本屋さんについて思うこと

 

 アマゾンや電子書籍の勢力が強くなり、現在、本屋さんはとても苦しい状況になっていると聞きます。

 たしかに、すごく便利ですからね。

 わたし自身、アマゾンをよく利用しています。

 サイト内にある商品リンクもアマゾンです。

 

 それでも、本を買うときはほとんど本屋さんです。

 本屋さんがなくなったら、ものすごく困るし、悲しいですから。

 今までわたしを育ててくれてありがとう、という感謝の想いもあるかもしれません。

 

 わたし一人が買ったところで、とは思いません。

 一人ひとりの想い、行動が大切だと信じています。

 

 それに、ワンクリックで購入を済ませただけでは味わえない、特別な体験が本屋さんでは得られますからね。

 便利、合理的――そういうものとはかけ離れていますが、パソコンやスマホの画面からでは得られない、「新しい出会い」が本屋さんにはあると思うのです。

 

 書店員さんによる推し、POP、宣伝映像・音声、ポスター、サイン……。

 そういった刺激から生まれる出会い。

 それはきっと、本屋さんでしか得られない体験だと思っています。

 

 

・作家になって……

 

 一個人として、本屋さんは絶対になくてはならない場所だと思っています。

 無論、作家デビューしてからは、よりいっそう本屋さんって大切だと実感しましたね。

 

 わたしは、デビューまもない新人です。

 普通なら、本屋さんに並んでいても手にとってもらえないでしょう。

 

 そんなとき、書店員さんに声をかけて頂き、サインやPOPなどを利用して、少しでも目に付きやすいように工夫してもらったことがありました。

 こういった工夫は、わたしもかつて体験した「新しい出会い」を、より生まれやすくしてくれることでしょう。

 

新しい出会い」で得た読書体験というのは、本当に貴重で、忘れがたいものです。

 そしてそんな「新しい出会い」が、わたしの本、そして書店員さんの工夫によって生まれ、誰かの心に残り続ける――それは、この上ないしあわせだと思うのです。

 

 

・出会いの場の例

 

 実はわたしの故郷である新潟県上越市において、拙著を大きく展開して頂けました。

 戸田書店 上越店様よりお写真を頂いたので、一例として紹介します。

 本当にありがとうございます。

 

 

 

 

 上記以外の本屋さんでも、拙著を取り上げて頂きました。

 わたしの下手くそなサインを飾って頂いている店舗もあります。

 貴重なスペースを割いて頂き、本当に本当に、ありがとうございます。

 少しでも売上に貢献できたら幸いです。

 

 そして、誰かにとっての「新しい出会い」になることも祈っています。

 

 

・まとめ

 

 長々と、とりとめのない想いを綴ってしまいました。

 ただ、わたしが伝えたかった想いは単純なものです。

 

 本屋さん、ありがとう。

 つまりはこれからもどうかよろしくね。

 

 

 ――ということです!

 

 

 

・おまけ サイン色紙について

 

 いくつかの本屋さんに、わたしのサイン色紙を送っています。

 最初は恥ずかしくて躊躇していたのですが、本の宣伝に有効と聞きましたので、現在は積極的に書いております。

 

 もし、「うちでも飾りたい!」という本屋さんがいらっしゃれば、遠慮なくご連絡願います。

「136mmx121mm」の色紙で作成します。

 

 ご要望は、サイドバーにある「お問い合わせ」か、わたしのツイッター「https://twitter.com/kanatan_jg」からお願いします。

 その際、送付先の住所、お店のお名前、ご担当者様の記載をお願いします。

 

 

 それでは、引き続き田中静人をよろしくお願いします!

 

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プロフィール


名前:田中静人(かなたん)
得意ジャンル:ミステリー
『このミステリーがすごい!』大賞 超隠し玉「陽気な死体は、ぼくの知らない空を見ていた」でデビューしました。

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