田中静人


6年越しのデビューについて

2017年07月24日

 

 わりと珍しいデビューの仕方、なのでしょうか。

 

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 先日、先輩作家さんの佐藤青南様にお誘い頂き、作家さん、書店員さん、編集者さんによる交流会に参加してきました。

 

 

 

 

 色々なお話を聞くことができ、大変貴重な体験となりました。

 まだ右も左もわからないペーペーのわたしを誘って頂き、本当にありがとうございます。

 

 

 

 さて、その交流会を経験して、実感したことがあります。

 わたしのデビューの仕方って、けっこう珍しいんじゃないか? と。

 

 わたしはいわゆる、「拾い上げデビュー」というものでしょうか。

 それ自体は、珍しくないと思います。

 ただわたしの場合は、投稿から出版のお誘いを頂くまで、かなりの期間がありました。

 

 そのあたりの経緯は、一言では説明しづらかったです。

 口下手ですので(´・_・`)

 というわけで、わたし自身、過去を整理するという意味もこめて、デビューのいきさつを書いていこうと思います。

 

 

 

・投稿したのは6年前

 

 このたび出版される作品は、2011年「第10回このミステリーがすごい!」大賞に応募した、

空と大地と陽気な死体」を大幅改稿したものです。

 つまり、6年前の作品でのデビューになります。

 宝島社様の新企画「超隠し玉」というものに、拙作を選んで頂いたのです。

 

「超隠し玉」の趣旨については、ぜひ書籍を買ってたしかめてみてください(^ω^)

 

 

 

 当時、わたしは25歳でしたか。

 ある意味、人生のピークだった気がします。

 

 しかしまもなく、わたしの生活は酷いものとなります。

 

 

・2012~2016年 空白の期間 作家の夢を諦めていた時期

 

 当時、色々ありました。

 その「色々」を書きたいのですが、問題が多すぎるために書けません。

 

 ――まあ、色々あって、日々の生活がとにかく大変でした。

 ホントにもう、死にそうでしたね。

 

 

 日々の生活で追い込まれていただけでなく、創作についても完全停滞していました。

 執筆はもちろん、読書もままなりません。

 このときは本当に人生のどん底で、「ああ、わたしにはもう創作は無理だな」と思っていました。

 

 

・創作から、新たにのめり込んだもの ドラゴンクエスト10

 

 色々なものが崩壊していたあのとき。

 わたしはネトゲ、ドラゴンクエスト10にはまりました。

 

 これは、人生で一番はまったゲームですね。

 とにかく滅茶苦茶面白くて、余暇のほぼすべてがドラクエ10になりました。

 

 総プレイ時間は、メインキャラだけで10000時間を越えていました。

 ちなみに、3アカウント9キャラでプレイしていましたね。

 いわゆる、ネトゲ廃人になっていました。

  ※それでもドラクエ10内では、「準廃」程度の位置づけでしたが。

 

 ネトゲということで、ゲーム内で色々な人と出会い、色々な経験をしてきました。

 今でも忘れることのできない、大切な思い出です。

 

 先に「空白の期間」という表現をしましたが、それは創作についてですね。

 ドラクエ10をプレイしていた時間は、途轍もなく濃密でしたから。

 わたしはかなり「効率厨」だったので、一日の計画を脳内で立てて、一切の無駄がないようにプレイしていましたね。

 ドラクエ10以上にはまれるゲームは、もう絶対に出会えないと思います。

 それほど、楽しくて楽しくて仕方なかったです。

 この麻薬的な楽しさを知らずに死ぬ人生など、わたしの中ではありえないです。

 いつか、このときの経験を作品に活かしたいですね!

 

 

・2016年 4月 一念発起

 

 2016年の初頭。

 4年間、あんなにはまったドラクエ10ですが……少しずつ飽きてきました。

 やはり、どんな楽しいゲームでも、やり続けると飽きてしまうものですね。

 

 さて、ふと周囲を見渡したらどうでしょう。

 

「あれ、わたし、周囲から取り残されているんじゃ……?」

 

 周りからは徐々に結婚、出産、出世の報告が出始めていた時期。

 このときもわたしは、仕事がうまくいかず、とても悩んでいました。

 ドラクエ以外のリアルは、まったくもって停滞しきっていたのです。

 

 自分の現状、そして未来には、一切光がない。

 わたしはこれから、どうなってしまうんだろう……。

 

 そうやって鬱々と悩んでいたときです。

 旧ブログに綴った想いを、改めて引用します。

 

 夢を打ち砕かれ、自暴自棄になりかけていた、そんなとき。
 ドラゴンクエスト10に出会いました。
 わたしは、現実と向き合うことから逃れるように、ドラクエ10にのめり込みました。

 そして、5年が経った、今。
 積み重ねてきた齢は、ついに30。
 もう若くはない。
 同年代の人たちは次々と出世、結婚……。

 しかしわたしはどうだ?
 何も、成し遂げてはいない。
 わたしには、誇れるものが何もない。
 あるのは、臆病な自尊心と、尊大な羞恥心だけ……。

 わたしは、改めて考えました。
 このままではいけない。
 現状を変えねば。今、本当に自分がやりたいことは何か、と。

 そこで、至りました。

 現実逃避中も、心のどこかにあり続けた、物語の萌芽。
 諦め、逃げたはずなのに、ネタを書き留める癖が抜けない日々……。
 自分には才能がない、努力しても叶わぬ夢はある、そして努力さえ放棄した自分が何を成せるか――
 そう言い聞かせ、逃げ続けてきたのに……

 それなのに、

 抑えきれない。
 物語を書くことへの欲求が、どんどんとふくれあがっている。
 今こそ、もう一度、夢に向かって立ち上がるとき――

 

 といった思いを、2016年の4月頃に抱いたのです。

 

 思い立ったが吉日。

 わたしはすぐに行動に移しました。

 とにかくこの情熱の炎を絶やしてはいけないと思い、勢いそのままに長編を執筆。

 その年のこのミステリーがすごい! 大賞に送りました。

 

 結果は、次回作に期待止まり。

 しかし、めげませんでした。

 正直、これは当たり前だと思ってました。

 

 才能もない、努力もしていない、アホのたわけ者の妄想が、賞に通用するはずなどないのです。

 

 

 そしてわたしは、このときから読書と執筆を再開しました。

 もう一度、作家という夢を追ってみよう、と。

 

 

 

・2016年 12月 一度は迷惑メールに振り分けてしまった運命の連絡

 

 夢に再挑戦すると決めて活動していた、年末のとある日。

 メールのタイトルに「【再】出版のご相談」というものが目に入りました。

 

「再」と書かれているものの、わたしにはまったく記憶になかったです。

 当時、わたしのアドレスに届くメールといえば、メルマガと迷惑メールのみでした。

 応募した賞の結果が出るのも早すぎるし、ゆえに、どうせ迷惑メールだろうと思っていました。

 

 しかし、何の気の迷いか、わたしはそのメールを開いたのです。

 そのときの心境はよく覚えていません。

 

 さて、ちらっと見て迷惑メールフォルダへ振り分けようとしたのですが――

 そのメールには、わたしが以前使っていた筆名と、見覚えのある出版社名が書かれていたのです。

 

「やばい、これ本物じゃん……!」

 

 冷や汗がにじみ出て、鳥肌がぶわっと立ちましたね。

 メールには、二週間くらい前にも同じものを送りましたが、どうでしょうというようなことが。

 

 急いで確認すると、案の定、迷惑フォルダに振り分けてありました……。

 わたしはすぐに、謝罪とお話を伺いたい旨のメールを送ったものです。

 

 あのとき、再度迷惑メールに振り分けていたらと思うと――ぞっとしますね。

 

 

 以上、これがわたしのデビュー経緯です。

 

 

・連絡のタイミングに、(勝手に)運命を感じる

 

 一度は作家の夢を諦め、だけど再挑戦し始めたタイミングでのご連絡……。

 勝手ながら、運命を感じてしまいました。

 

 さらに改稿作業を進めている最中に、小説推理新人賞の最終選考に残ったこともわかり、「これは波がきているんじゃないか?」と、思ったものです。

 まあ、それは盛大な勘違いだったわけですが。

  ※結果は落選(`;ω;´)

 

 

 小説推理新人賞に落ちてから、改めて、気持ちが引き締まりましたね。

 お気楽に喜んでいるわけにはいかない。

 今回は、ただただ運が良かっただけにすぎない。

 考えてもみろ、出版が叶った作品は6年も前のものじゃないか。

 作家デビューを実現させている人はみな、たゆまぬ努力の末に果たしてるはず。

 何度落選してもめげず、実力と作品を磨き、色々な本から知識を得た末にデビューする――それが普通であり、当たり前なんだ。

 

 

 そのように、わたしは思いました。

 しかしながら、わたしは一度、創作から逃げました。

 逃げていた期間に得たものも大切ですし、かけがえのない思い出ではありますが、創作に今すぐ使えるかというと、首を横に振らざるをえません。

 努力し続けている人たちに比べて、わたしはあまりに実力不足なのです。

 

 

 だからわたしは、もっともっと頑張らないといけません。

 人よりスタートが遅いし、サボっていた過去もあるから、もっともっともっと頑張らないといけないのです。

 そうやって自分を磨き続けてやっと、生き残れる世界なのだと思います。

 

 怖いです。

 自分にできるか、不安です。

 こうやって決意を綴っただけで満足してしまわないか心配です。

 

 

 しかし、立ち止まってはいられませんよね。

 わたしは、あのとき感じた運命を信じます。

 

 このチャンスを逃さないように。

 ゆっくりでもいい。

 穏やかな気持ちで、一歩一歩、進んでいきたいと思います。

 

 

 長々と自分語り失礼しました。

 最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。

 

 こんなふうに長文を書き、自分に酔っていてはいけませんね。

 わたしなんてまだまだ雑魚中の雑魚なんですから。

 必死に、今度は置いていかれないように、頑張ります。

 

 

 このような人物、田中静人ですが、みなさん、どうかよろしくお願い致します。

 それでは。

 

 

 

 

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プロフィール


名前:田中静人(かなたん)
得意ジャンル:ミステリー
『このミステリーがすごい!』大賞 超隠し玉「陽気な死体は、ぼくの知らない空を見ていた」でデビューしました。

わたしの書いた本

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